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桜と日本文化2 歴史的モチーフとしての表現と象徴性
日本美術において桜は最も重要で親しまれているテーマの一つです。古来より日本人の美意識を反映し、四季を彩る自然の象徴として数多くの芸術作品に登場してきました。
3月9日


桜と日本文化1 芸術・文学・工芸に息づく日本の美意識
日本人と桜の関係は古代神話の時代から続く深遠なものです。儚く美しい桜の花は、単なる季節の象徴を超え、日本の芸術や文学、工芸など多様な文化表現の中で重要なモチーフとして扱われてきました。
3月9日


千年の時を香る木霊:檜が織りなす日本文化
檜(ヒノキ)は、その芳香、美しい木目、そして優れた耐久性から、日本文化において特別な位置を占めてきました。古来より、純粋さと長寿の象徴として崇められ、神社仏閣や伝統的な建造物の建築材として重宝されてきました。
3月2日


高野山の霊木 高野槇:歴史と信仰が育む森の神秘
高野槇は、福島県以西の本州、四国、九州に分布する日本固有種です。コウヤマキ科コウヤマキ属に属する唯一の種であり、まさに生きた化石と言える貴重な存在です。高野山は、高野槇の分布の中心であり、特に尾根筋などの岩場によく生育しています。
3月1日


寛政の園丁、美しき庭の創り手:松平定信、その生涯と遺産
築地市場跡地に存在した「浴恩園」は、定信の作庭思想を最も顕著に表した庭園です。この庭園は元々寛永年間に稲葉侯が築いた軍池を改修したもので、三段の地形を活かした六区画構成(集古園・贊勝園・竹園・春園・秋園・百菓園)を特徴としていました。
3月1日


江戸の自然を彩った知の結晶:岩崎灌園と『本草図譜』
『本草図譜』は、江戸時代後期の本草学者、岩崎灌園が約20年の歳月をかけて準備・完成させた、全96巻(現存92冊)からなる空前の大作です。約2000種もの植物が収録されており、これは当時の日本で編纂された植物図譜としては最大規模を誇ります。
3月1日


春を寿ぐ:住吉具慶筆『観桜図屏風』
観桜図屏風は、住吉具慶が手掛けた六曲一隻の屏風です。制作年代は特定されていませんが、落款から法眼期に制作されたことがわかります。この屏風は、『伊勢物語』第八十二段「渚の院」を題材に、桜を愛でる人々の姿を繊細に描いた作品です。
3月1日


時を超え、花の下に集う人々:国宝「花下遊楽図屏風」が誘う桃山・江戸初期の華やぎと精神性
本稿では、約400年前の桃山時代末期から江戸時代初期に描かれた国宝「花下遊楽図屏風」を紐解き、当時の花見の情景を鮮やかに伝えるだけでなく、その時代の人々の精神性や文化の真髄を垣間見せてくれる貴重な作品としての価値を探ります。
3月1日


いにしえの調べ:定家十体と和歌の美
定家の業績は、和歌という枠組みを超えて、日本の美意識や文化を理解する上でも重要な意味を持ちます 。定家は、和歌を通して、自然と人間の関わり、感情の機微、そして言葉の美しさを表現しました。彼の作品は、現代においても、私たちに深い感動と共感を呼び起こします。
2月24日


木霊する緑:杉が奏でる日本の魂
杉(Cryptomeriajaponica)は、ヒノキ科スギ属に属する日本固有の常緑針葉樹です。青森県から屋久島にかけての暖温帯・冷温帯に分布し、湿潤で有機質に富む土壌を好みます。樹高は50mに達することもあり、長寿で、樹齢1000年を超える屋久杉のような巨木も存在します。
2月24日


墨に五彩あり:水墨画の梅
水墨画で描かれた黒と白のモノトーンの世界は、日本人の心に深く根付く「わび・さび」などの渋さや質素さを好む文化と相性が良く、 茶道や華道にも通じる、静寂や落ち着きを感じさせる要素を持っています。
2月22日


山吹:黄金色の花が彩る日本の春
山吹(Kerria japonica)は、バラ科ヤマブキ属の落葉低木です。日本や中国が原産地です。 北海道から九州まで、日本各地の山野に自生しており、樹高は1~2m程度です。 細くしなやかな枝が弓なりに垂れ下がるのが特徴です。
2月22日


春の妖精片栗(カタクリ):その神秘に迫る
早春のうららかな陽光を浴びて、林床に可憐な紫の花を咲かせる片栗。その姿はまさに「春の妖精」と呼ぶにふさわしく、古くから人々の心を魅了してきました。かつては里山に広く自生し、人々の生活にも深く関わっていた片栗ですが、近年ではその姿を見る機会も少なくなってきています。
2月22日


緑蔭の彫刻家:朝倉文夫と植物たちの対話
日本近代彫刻の巨匠・朝倉文夫(1883-1964)は、写実的な人体表現で知られる一方、「東洋のロダン」 とも呼ばれ、自然への深い洞察に基づいた作品を数多く残しました。朝倉文夫の芸術を語る上で、植物との関係性は欠かせない要素です。
2月21日


飛梅伝説に秘められた心:菅原道真と日本文化の深淵
菅原道真公(845-903年)は、平安時代前期に活躍した学者、詩人、そして政治家です。幼い頃から学問に秀でた才能を発揮し、若くして文章博士に任命されました。その後、宇多天皇の信任を得て政治の中枢を担い、遣唐使の停止を提言するなど、日本の文化の独自性を育む礎を築きました。
2月20日


本居宣長と桜:日本文化の深淵に咲く「もののあはれ」の心
本居宣長(享保15年/1730~享和元年/1801)は、江戸時代中期に伊勢国松坂(現在の三重県松阪市)に生まれた、日本を代表する国学者であり、歌人、そして医師でもありました。宣長の学問的探求は、日本固有の古典に深く根差し、外来思想に染まる前の日本人の心のあり方を明らかにしようとするものでした。その思想の中核をなすのが、日本独自の美意識である「もののあはれ」です。
2月18日


厳冬に息づく希望の芽:内村鑑三「寒中の木の芽」に学ぶ日本の精神性
内村鑑三の「寒中の木の芽」は、わずか四節からなる短い詩ながら、その中に生命の循環と尽きることのない希望のメッセージを凝縮しています。詩は、四季の移ろいを植物の姿に重ね合わせ、特に冬の厳しさの中にこそ宿る「慰め」と「希望」を描き出します。
2月17日


湯島天満宮:学問の神様と梅香る聖地
明治維新後も、湯島天満宮は学問の神様として、そして地域の信仰の拠り所として、多くの人々に親しまれてきました。 近年では、平成7年(1995年)に総檜造りの社殿が再建され、 その荘厳な佇まいで参拝客を魅了しています。
2月17日


赤松の文化的叙事詩:悠久の時を刻む生命の樹
赤松は、日本の風土に深く根を下ろし、悠久の時を超えて、日本人の魂と文化を育んできた生命の樹です。太陽の光を浴びて赤褐色に輝く幹は、大地の鼓動を伝え、風にそよぐ線形の緑葉は、生命の賛歌を奏でます。特徴的な樹皮は鱗状に剥がれ、老木になるほどその模様は深く、味わいを増します。
2月16日


常緑の御神木:招霊木の神秘
招霊木(オガタマノキ)は、モクレン科モクレン属に属し、日本に自生するモクレン科植物の中では、唯一の常緑樹です。常緑高木です。学名はMagnolia compressaで、かつてはオガタマノキ属(Michelia)に分類され、Michelia compressaという学名でした。
2月16日


白と紫の旋律:モクレン属の協奏
白磁の肌を持つ白木蓮(ハクモクレン)、深紫のドレスを纏う木蓮(シモクレン)、そして固く結ばれた拳のような蕾を持つ辛夷(コブシ)は、互いによく似た姿でありながら、それぞれに異なる物語を秘め、古来より芸術家や文学者たちの心を捉えてきました。
2月16日


菜の花 - 日本の春を彩る花
菜の花は、5世紀後半頃に日本に伝来したと推測されています。菜の花は本来、葉物野菜として利用されていました。その歴史は古く、『古事記』では「吉備の菘菜(あおな)」として、『万葉集』では「佐野の茎立(くくたち)」として登場します。また、花芽についても『延喜式』にその記述が見られます。
2月11日


神代植物公園:都内唯一の植物公園
神代植物公園は、東京都調布市にある都内唯一の植物公園です。 その歴史は古く、1961年の開園以前、この地は江戸時代には幕府の御鷹場、明治時代には陸軍の演習地として利用されていました。戦後、東京都が緑地保全と植物研究を目的としてこの土地を取得し、神代植物公園として開園しました。
2月11日


春の使者、鶯神楽(ウグイスカグラ)
鶯神楽が記録された最古の文献は、平安時代初期(10世紀頃)に編纂された『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』です。この文献では、鶯神楽の実を「アウ実(鸎実)」として記載しており、「ウグヒスノキノミ」とも呼ばれていたことが確認されています。
2月10日
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