top of page

描かれた日本の植物
日本の美術作品に描かれた植物に焦点を当て、その魅力や背景にある物語を解き明かすものです。古典に咲く花々、逞しい樹木、美しい文様、そして植物と文化の関係など、様々なテーマで日本の美を彩る植物たちの物語を紹介しています。


梅の歴史と文化:錦絵観梅
春の訪れを告げる花として、日本では古くから桜と梅が愛されてきました。現代では桜の花見が主流となっていますが、かつては梅の花を鑑賞する「梅見」が花見の主役でした。梅は桜よりも一足早く開花し 、その凛とした姿と芳醇な香りは、人々に春の息吹を感じさせ、心を和ませてくれます。
2024年3月2日


日本の花卉文化を彩る「しき錦」:明治の変革期に咲いた、四季と美意識の結晶
「しき錦」は、明治36年(1903)5月に京都の本田雲錦堂から出版された、下村玉廣による木版刷りの図案集です。この作品は、単なる工芸品の下絵として利用されるだけでなく、それ自体が独立した芸術作品として認識されることを目指して制作されました。
2024年2月25日


尾形光琳筆 梅花・秋草図
この作品は二面一対ではなく、それぞれ独立した二枚の絵で構成されています。右側の絵には白梅が、左側の絵には秋草が描かれています。 制作年代は1701年以降と推定され、 江戸時代の絵画様式である大和絵の技法を用いています。
2023年12月23日


幻の絵師、海を渡った美意識:小原古邨の花鳥画が語る日本の心
小原古邨、本名・小原又雄は、明治10年(1877)2月に石川県金沢市で生まれました。古邨の幼少期の足跡は不明な点が多いものの、日本画家・鈴木華邨(すずきかそん、1860〜1919)に師事し、花鳥画を学んだとされています。上京して華邨に学んだ経緯も詳細は明らかになっていません。
2023年12月17日


狩野山雪筆「老梅図襖」:力強い生命力と革新性
江戸時代の日本美術を代表する傑作の一つとして、狩野山雪筆「老梅図襖」は、その劇的な構図と深遠な象徴性により、今日に至るまで多くの人々を魅了し続けています。現在、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されるこの作品は、元来、京都の禅寺の襖絵として制作されたものでした。本稿は、この「老梅図襖」の複雑な歴史、革新的な様式、そして狩野派の伝統におけるその重要性を探求するものです。この作品が辿った道のり、すなわち聖なる空間から公的な美術館へ、そして裏面にあった対となる作品との分離は、単なる絵画作品を超えた謎めいた物語を内包しています。それは美的な鑑賞の対象であると同時に、歴史的な記録であり、芸術家の個性の証左でもあります。
2023年12月17日


月岡芳年「東京自慢十二ヶ月」が語る明治の美意識と花卉文化の真髄
日本の伝統文化において、花々は単なる美の象徴に留まらず、季節の移ろいや人々の心情を映し出す鏡として深く根付いてきました。しかし、激動の時代において、その花々がどのように人々の生活や精神に寄り添い、変革の波を乗り越えてきたのでしょうか。明治初期、江戸から東京へと生まれ変わる首都で、一人の浮世絵師が描いた「東京自慢十二ヶ月」は、まさにその問いへの答えを提示しています。この画譜は、単なる美人画や風景画の枠を超え、新しい時代の息吹と、変わらぬ日本の美意識が織りなす物語を私たちに語りかけます。
2023年10月28日
bottom of page

