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5 日前
墨に詠う梅:日本文化におけるその表現と影響
鮮やかな紅白の花を咲かせ、甘い香りを漂わせる梅は、古くから日本人に愛されてきた花です。その凛とした姿は、冬の寒さにも負けずに春の訪れを告げる生命力の象徴として、多くの歌や絵画に描かれてきました。
5 日前
雪舟筆「四季花鳥図屏風」に息づく水墨の詩情
室町時代の水墨画家、雪舟等楊は、雄渾な山水画で広く知られており、彼の代表作である「秋冬山水図」や「天橋立図」は、日本絵画史に燦然と輝く金字塔と言えるでしょう。しかし、彼の画業は山水画に留まらず、花鳥画にも及んでいます。
1月16日
花鳥風月、歌に託す:狩野永敬筆「十二ヶ月花鳥図屏風」
四季折々の花鳥を精緻に描いた花鳥図は、古来より多くの人々を魅了してきました。本稿は、江戸時代前期に活躍した狩野派の絵師、狩野永敬筆「十二ヶ月花鳥図屏風」を取り上げ、その魅力と文化的背景について考察します。
2024年12月14日
漆工と絵画の両方で優れた才能を発揮した柴田是真の画帖:是真画帖
「是真画帖」は、柴田是真が手がけた作品集であり、彼の独特な技法や美的感覚が反映されています。この画帖には、自然や日常生活を題材にした作品が多く収められており、彼の細部へのこだわりと色彩感覚が際立っています。是真画帖は、明治時代の日本芸術の発展と変遷を理解する上で重要な資料です。
2024年9月22日
現代日本のグラフィックデザインの礎を築いた杉浦非水:非水百花譜
『非水百花譜』は、日本のグラフィックデザインの先駆者である杉浦非水(明治9年(1876)〜昭和40年(1965))によって描かれた、草花を題材とした図案集です。非水は単なる写実的な描写ではなく、デザイン性と芸術性を融合させた独自の表現で植物の魅力を捉えました。
2024年7月21日
季節感が豊かに表現されている花鳥画:景年花鳥画譜
著者の今尾景年(弘化2年(1845)~大正13年(1924))は、明治から大正にかけて活躍した四条派の日本画家。幼名は猪三郎、のち永観。字は子裕。景年は画号。(別号に三養、聊自楽、養素斎。)色彩豊かな花鳥画を得意とし、「綺麗濃褥」と評されました。
2024年4月28日
三代歌川豊国と初代歌川広重による合作の役者絵:当盛六花撰
当盛六花撰は、三代歌川豊国(歌川国貞、天明6年(1786)~元治元年(1865))と初代歌川広重(寛政9年(1797) ~安政5年(1858))による合作の役者絵で、安政1年(1854)に錦昇堂から出版されました。豊国が人物、広重が背景を担当しています。
2024年4月17日
筆に宿る生命:幸野楳嶺の花鳥画の世界
近代日本画壇は、伝統的な技法を継承しつつ、西洋絵画の影響を受けながら新たな表現を模索した時代でした。その中で、幸野楳嶺(1844-1895)は、円山・四条派の伝統を基盤に、独自の画風を確立し、後進の育成にも尽力しました。
2024年4月16日
琳派・酒井抱一の絵手本:鶯邨畫譜
和の草花や縁起物を描いたもの、平安時代から続くやまと絵という伝統的な様式の人物画が収められ、特徴的な美しいグラデーションは、拭きぼかしという版木をしめらせて刷る錦絵の高度な技法によるものです。
2024年4月16日
大正7年~9年にかけて出版された着物のデザイン集:彩美
「彩美」は、大正7年(1918年)~大正9年(1920)にかけて芸艸堂から出版された着物のデザイン図版集です。この図案集は、美しい着物のデザインを収録しており、当時の着物文化やファッションの一端を伝えています。
2024年4月5日
浮世絵師・北尾重政の花鳥写真図彙
江戸時代の浮世絵師、北尾重政は、美人画や役者絵でその名を知られていますが、花鳥画にも優れた才能を発揮しました。本稿では、重政の代表的な花鳥画集である『花鳥写真図彙』を取り上げ、その魅力と芸術的・文化的意義について解説します。
2024年3月2日
梅の歴史と文化:錦絵観梅
春の訪れを告げる花として、日本では古くから桜と梅が愛されてきました。現代では桜の花見が主流となっていますが、かつては梅の花を鑑賞する「梅見」が花見の主役でした。梅は桜よりも一足早く開花し 、その凛とした姿と芳醇な香りは、人々に春の息吹を感じさせ、心を和ませてくれます。
2024年2月25日
下村玉広の「しき錦」
明36年5月、図案図譜の出版業である本田雲錦堂から出版されました。著者・下村玉広 は、明治時代から大正時代にかけて活躍した日本のデザイナーであり、画家でもあります。彼は、型にとらわれない自由な発想と、伝統的なモチーフと西洋的なデザインを融合させた独創的なスタイルで知られています
2023年12月17日
狩野山雪筆「老梅図襖」:力強い生命力と革新性
「老梅図襖」は、その名の通り、老いた梅の木を描いた襖絵です。画面いっぱいに広がる梅の枝は、まるで生き物のようにうねり、力強く空間を支配しています。 その迫力ある姿は、見る者を圧倒し、深い感動を与えます。
2023年9月1日
十二月ノ内 重陽後の月宴
三代目歌川豊国(天明6年(1786)~元治元年(1865))は、江戸時代後期に活躍した画家であり、その絵画は多岐にわたり、その作品数は浮世絵師の中で最も多いとされています(1万点以上)。
2023年8月11日
花鳥草木、錦絵に咲く:二代・長谷川貞信が遺した彩りの世界
著者は二代・長谷川貞信(嘉永元年(1848)~ 昭和15年(1940))は、明治時代から昭和時代にかけての大坂の浮世絵師。
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