行田市 古代蓮の里
- JBC
- 7月27日
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概要
古代蓮の里は、埼玉県田市小針にある総面積約14ヘクタールの公園兼施設です。行田市の天然記念物である「行田蓮(古代蓮)」をシンボルとし、園内には約42品種12万株の蓮が栽培されています。また、施設内には蓮の展示・体験が楽しめる「古代蓮会館」や地上50メートルの展望タワー(行田タワー)を備え、周囲の関東平野を一望できます。
歴史
発見・復活(1971~1973年)
1971年(昭和46年)、小針地区に新設予定の焼却場建設工事中に掘削された泥炭層から蓮の種子が出土。掘削跡にできた池で1983年に自然発芽が確認されたのが始まりです。
1973年(昭和48年)7月13日、約1400~3000年前の種子と推定される「古代蓮」が初めて開花し、以降一斉に可憐な花を咲かせました。
整備と開園(1992~1995年)
1992年(平成4年)から2000年(平成12年)にかけて現在の公園整備を実施。
1995年(平成7年)に「古代蓮の里」として正式開園し、園内に古代蓮会館や世界の蓮園、水生植物園などが整備されました1。
2001年(平成13年)4月22日、展示・体験施設「古代蓮会館」を開館。
文化的意義
古代蓮の里は、行田市および埼玉県の歴史・自然遺産として以下の意義を持ちます。
考古学的ロマン:地中深く眠っていた蓮の種子が甦った事例は極めて稀で、古代蓮自生地として市指定の天然記念物にも登録されています。
市の象徴と観光資源:行田市の花に制定され、映画『翔んで埼玉』などの舞台にもなった行田タワーの存在が、市の知名度向上に寄与しています。
教育・研究:古代蓮会館では発掘調査の資料、古代蓮の生態・歴史の展示を通じて、小中学生から大人まで学びの場を提供しています。
地域活性化:田んぼアート事業やイルミネーションなど季節イベントを通じ、地域住民や観光客の交流・賑わいづくりに貢献しています。
施設概要
施設名 | 内容 | 利用時間・料金 |
古代蓮会館 | 蓮の発芽~開花過程の映像・ジオラマ、資料展示 | 7:00~16:30(受付~16:00) 大人400円・子ども200円 |
展望タワー(行田タワー) | 地上50mの展望室から360度パノラマ | 同上 |
世界の蓮園 | 世界各地の蓮約40品種を栽培 | 無料(公園) |
水生植物園・水鳥の池 | 湿地帯の自然再現と野鳥観察 | 無料 |
田んぼアート水田 | 稲作を活用した大規模絵画(ギネス認定) | 展望タワーから観覧 |
売店・うどん店・RVパーク | お土産・軽食・車中泊施設 | 営業時間は季節変動 |
公園は終日無料で散策可能。蓮の開花期(6月中旬~8月上旬)は早朝(7時~9時頃)が見頃で、駐車場や周辺道路が混雑しますのでご注意ください。
以上が「古代蓮の里」の歴史、文化的意義、施設概要の詳細です。静寂の中で甦った古代の花々と多様な蓮が織りなす景観を、ぜひ早朝にお楽しみください。