マツ
松・待・麻都
マツ・松
マツ科マツ属
Pinaceae pinus

巻5-855 松浦川川の瀬光り鮎釣ると立たせる妹が裳の裾濡れぬ / 大伴宿禰旅人
巻5-856 松浦なる玉島川に鮎釣ると立たせる児らが家道知らずも / 大伴宿禰旅人
巻5-858 若鮎釣る松浦の川の川なみのなみにし思はば我恋ひめやも / 娘子(17)
巻5-860 松浦川七瀬の淀は淀むとも我は淀まず君をし待たむ / 娘子(17)
巻5-861 松浦川川の瀬速み紅の裳の裾濡れて鮎か釣るらむ / 後人 (2)
巻5-862 人皆の見らむ松浦の玉島を見ずてや我は恋ひつつ居らむ / 後人 (2)
巻5-863 松浦川玉島の浦に若鮎釣る妹らを見らむ人のともしさ / 後人 (2)
巻5-865 君を待つ松浦の浦の娘子らは常世の国の海人娘子かも / 吉田連宜
巻5-868 松浦県佐用姫の児が領巾振りし山の名のみや聞きつつ居らむ / 山上臣憶良
巻5-870 百日しも行かぬ松浦道今日行きて明日は来なむを何か障れる / 山上臣憶良
巻5-874 海原の沖行く船を帰れとか領巾振らしけむ松浦佐用姫 / 山上臣憶良
巻5-875 行く船を振り留みかねいかばかり恋しくありけむ松浦佐用姫 / 山上臣憶良
巻14-3359 駿河の海おしへに生ふる浜つづら汝を頼み母に違ひぬ〔一に云ふ、親に違ひぬ〕 / 作者未詳
巻14-3363 我が背子を大和へ遣りてまつしだす足柄山の杉の木の間か / 作者未詳
巻14-3433 薪伐る鎌倉山の木垂る木をまつと汝が言はば恋ひつつやあらむ / 作者未詳
巻14-3434 上野安蘇山つづら野を広み延ひにしものをあぜか絶えせむ / 作者未詳
巻14-3495 巌ろの沿ひの若松限りとや君が来まさぬうらもとなくも / 作者未詳
巻14-3546 青楊の萌らろ川門に汝を待つと清水は汲まず立ち処平すも / 作者未詳
巻14-3552 松が浦にさわゑ浦立ちま人言思ほすなもろ我が思ほのすも / 作者未詳
巻14-3563 比多潟の磯のわかめの立ち乱え我をか待つなも昨夜も今夜も / 作者未詳
巻15-3594 潮待つとありける船を知らずして悔しく妹を別れ来にけり / 作者未詳
巻15-3636 家人は帰りはや来と伊波比島斎ひ待つらむ旅行く我を / 作者未詳
巻15-3645 吾妹子ははやも来ぬかと待つらむを沖にや住まむ家付かずして / 作者未詳
巻15-3659 秋風は日に異に吹きぬ吾妹子はいつとか我を斎ひ待つらむ / 大使之第二男
巻15-3663 わたつみの沖つ縄のりくる時と妹が待つらむ月は経につつ / 作者未詳



