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マキ
真木
マキ・槙(マキ類の総称)
マキ科

巻3-241 皇は神にしませば真木の立つ荒山中に海を成すかも 柿本朝臣人麻呂
巻3-291 真木の葉のしなふ背の山思はずてわが越えゆけば木の葉知りけむ 小田事
巻3-431 古にありけむ人の倭文幡の帯解きかへて伏屋立て妻問ひしけむ葛飾の真間の手児名が奥つ城をここと聞けど真木の葉や茂りたるらむ松の根や遠く久しき言のみも名のみもわれは忘らえなくに 山部宿禰赤人
巻6-913 うまごりあやにともしく鳴る神の音のみ聞きしみ吉野の真木立つ山ゆ見下ろせば川の瀬ごとに明け来れば朝霧立ち夕さればかはづ鳴くなへ紐解かぬ旅にしあれば吾のみして清き川原を見らくし惜しも 車持朝臣千年
巻6-928 おしてる難波の国は葦垣の古りにし里と人皆の思ひ休みてつれも無くありし間に続麻なす長柄の宮に真木柱太高敷きて食国を治めたまへば沖つ鳥味経の原にもののふの八十伴の緒は庵して都なしたり旅にはあれども 笠朝臣金村
巻6-1010 奥山の真木の葉しのぎ降る雪のふりはますとも地に落ちめやも 橘宿禰奈良麻呂
巻7-1173 飛騨人の真木流すといふ丹生の川言は通へど船そ通はぬ 作者未詳
巻7-1214 安太へ行く小為手の山の真木の葉も久しく見ねば蘿生しにけり 作者未詳
巻7-1355 真木柱作る杣人いささめに仮廬のためと作りけめやも 作者未詳
巻8-1659 真木の上に降り置ける雪のしくしくも思ほゆるかもさ夜問へ我が背 他田広津娘子
巻10-2196 しぐれの雨間なくし降れば真木の葉も争ひかねて色付きにけり 作者未詳
巻11-2519 奥山の真木の板戸を押し開きしゑや出で来ね後は何せむ 作者未詳
巻11-2616 奥山の真木の板戸を音速み妹があたりの霜の上に寝ぬ 作者未詳

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