「彩美」は、大正7年(1918年)から大正9年(1920年)にかけて芸艸堂から出版された着物のデザイン図版集です。この図案集は、当時の着物文化やファッションの一端を伝える貴重な資料となっています。
「彩美」の特徴
名称の意味
「彩美」という名前は日本語で「美しい色彩」を意味し、色鮮やかで洗練された美しさや豊かな表情、造形美などを表現しています。
デザインの特徴
植物のデザインが多く含まれており、植物の美しさや特徴を取り入れた着物のデザインが特徴的です。エレガントな形状や色彩が、着物の美しさを引き立てています。
出版社
芸艸堂(うんそうどう)から出版されました。芸艸堂は明治24年(1891年)に京都で創業された美術書出版社で、現在も日本で唯一の手摺木版本を刊行する出版社として知られています。
「彩美」の影響と現代での活用
現代のデザインへの応用
「彩美」に掲載された図版は、現代のデザインにも影響を与えています。例えば、VRoid Hubでは「彩美」の図版をもとにしたワンピースのデザインが公開されています。
研究資料
「彩美」は大正時代の着物デザインを研究する上で重要な資料となっています。
「彩美」は、大正時代の着物デザインの美しさと創造性を今に伝える貴重な図版集であり、日本の伝統的な美意識と当時の最新のデザイン感覚が融合した作品集といえます。
第一集 (一部抜粋)
彩美会 編『彩美』第1集,芸艸堂,大正7-9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1185011
第二集 (一部抜粋)
彩美会 編『彩美』第2集,芸艸堂,大正7-9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1185017
第三集 (一部抜粋)
彩美会 編『彩美』第3集,芸艸堂,大正7-9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1185024
第四集 (一部抜粋)
彩美会 編『彩美』第4集,芸艸堂,大正7-9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1185030
第五集 (一部抜粋)
彩美会 編『彩美』第5集,芸艸堂,大正7-9.国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1185039