本書は、江戸時代の浮世絵師・嵩岳堂(生没年不詳)の作。
嵩岳堂は、南画画家の田崎草雲の門人。姓は中山、名は明直。俗称浪江。字は忠号。嵩岳、嵩岳堂、三丘堂と号しています。
作画期は安政(1855~)から文久(~1864)頃にかけてとされています。
各季節それぞれ十二種の花と鳥類が描かれていて、木版画の限界はあるものの何れの描写力も優れています。
白鷹 五葉のまつ
うぐひす 白梅
かはせみ 山ぶき
じゆりん 椿
ぶん鳥 桃花
ほう白 藤まめなでし子
つぐみ ゑんどう菜の花
かなりや 更砂こぶし
鶉 おだまき
いんこ 瑞香
逆毛のにはとり 蛇いちご
駒どり やまざくら
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